地中から出てくる「コンクリートガラ」ってどんなもの!? ~不動産売却での事例64~
建物を解体した際にコンクリートの瓦礫(がれき)が出てくることがあります。
このコンクリートのがれきを「コンクリートガラ」(または「ガラ」)と呼びます。
不動産売買では、よく耳にする言葉ですが、馴染みのない方にはどのような物かわからないと思います。
地中から出てくるコンクリートガラ
「ガラ」と呼ばれるコンクリートガラ。
コンクリートガラは、産業廃棄物の一種で、瓦礫(がれき)のようなものです。
コンクリートガラは、建物の解体工事中や終了後に地中から発見されることがあります。
それは、過去の解体工事による可能性があります。
過去に工事を行った業者が解体工事の際に出たコンクリートガラなどの建築廃材をそのまま地中に埋めてしまった可能性があるのです。
そして、それがそのまま残ってしまっているのです。
本来であれば、解体工事を行った業者が責任を持って撤去・処分しますが、処分費用や手間を惜しんだりなどして、不法投棄という形でコンクリートガラを地中に埋めてしまうのです。
以前の解体工事の際に撤去・処分していれば、地中から発見されることはないのです。
しかし、撤去・処分をしないで地中に埋めてしまうと、コンクリートガラが解体工事の際に見つかることになるのです。
下の写真は、以前当社が売却に携わった物件から出てきたガラの一部です。
売却する土地からコンクリートガラが出てきた場合
コンクリートガラが地中から出てきた場合、そのままでは土地を売却することはできません。
それは、次の新しい家や建物を建てる場合にコンクリートガラが邪魔(障害)になるからです。
次の工事が進まないことから撤去・処分することが必要なのです。
そして、コンクリートガラは通常売主さんの責任と負担で撤去・処分する必要があります。
ただ、実際に地中を掘ってみないとコンクリートガラが出てくるのか分からないので、事前にコンクリートガラが埋まっているのか判断するのはどうしても難しいです。
そのため、通常、解体の見積りにはコンクリートガラの撤去・処分費用は含まれていません。
「地中障害物(埋設物)は別途」と記載されているのが一般的です。
なお、当社では、土地の契約時に必ず売主さんに上のような写真を見せてコンクリートガラについて説明しています。
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