越境している浄化槽を取る ~不動産売却での事例170~
家を解体して更地で引き渡す場合、家の解体の際に浄化槽が残っていたら浄化槽を取って引き渡さなければなりません。
浄化槽の一部がお隣の敷地に越境していて、その越境していた浄化槽を取った事がありました。
浄化槽がお隣の敷地に越境
築40年の家が建っている土地を売却した時の事です。
家は解体して更地で引き渡すことになりました。
売主さんから以前使用していた浄化槽が残っていると聞いていたので、家の解体工事では浄化槽も取ります。
なお、浄化槽は、汚水を処理するために使用するタンクです。
そして、解体工事が終わりに差し掛かったところ、解体業者から
「浄化槽が越境して埋まっているので見に来て下さい。」
と言われ、現地に行きました。
すると、浄化槽がお隣の敷地に少し越境していました。
浄化槽を取る問題
浄化槽を取らなければなりませんが、問題があります。
それは、浄化槽の上にお隣のブロック塀があり、浄化槽を取るとブロック塀が崩れるか壊れる恐れがあったのです。
ただ、浄化槽を取らないと買主さんとトラブルになるリスクがあります。
そして、ブロック塀が壊れるリスクよりも買主さんとトラブルになるリスクの方が大きいので浄化槽は取らなければなりません。
まず、ブロック塀が崩れて壊れてしまう可能性があることを売主さんとお隣の方に説明しました。
そして、売主さんには大変酷な話ですが、ブロック塀が壊れた場合に売主さんがブロック塀の補修費用を払うことを売主さんとお隣の方に了解してもらい、浄化槽を取る作業に入りました。
浄化槽は取れた?
腕のいい解体業者だったので、ブロック塀を崩れて壊すことなく、浄化槽を取ることができました。
それでも、越境した浄化槽の取るのは紙一重で、時間をかけて慎重に撤去しました。
ブロック塀が崩れて壊れるという最悪の状況を免れた売主さんは無事に浄化槽が取れたことを聞いてひと安心です。
こうして、トラブルなく浄化槽を取ることができ、無事に売却できました。
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