お隣の物置の一部が越境 ~不動産売却での事例108~
不動産での越境は、建物や樹木などの一部が境界線を越えている状態を言います。
建物の屋根や雨樋、物置、ブロック塀、樹木などが越境しているケースがあります。
上記の中で、物置の一部が越境してしまったケースがありました。
不動産売却での越境
不動産での越境の例としては、物置、樹木の枝、塀、建物の屋根などがあります。
越境が起こるのは、境界が曖昧、境界を知らない、ブロック塀などを境界線と勘違いなどの原因があります。
越境は、後々トラブルになることもあるので、
●越境の状態を明確にする
●越境をどう対応し、どう処理するのかを決める
必要があります。
できれば、上記の内容を書面にした方が良いです。
越境物がある場合の通常の解決方法として、隣地者の立会いのもと、隣地者に越境物を撤去(除去)してもらいます。
物置の一部が越境している
不動産売却での越境では、お隣からの樹木の枝が境界を越えてしまっているケースが多くあります。
しかし、以前の売却事例として、下の写真のようにブロック塀の上にお隣の物置が一部越境していることがありました。
売主さんにこの越境を確認しました。
アクティバル「お隣の物置が越境していたのですが、ご存じでしたか?」
売主「物置?知らないね。確か塀の近くに物置があったのは覚えているけど。」
アクティバル「物置の一部が塀に乗っている状態で越境しています。」
売主「売却に支障があっては困るから、対応してもらえないかな?」
物置の越境が解消
当社が売主さんに代わって、お隣さんの方にこの物置の越境の解消をお願いすることになりました。
しかし、お隣の方がどのような反応をするかと不安でした。
「少しぐらい出ていてもいいのでは?」
「細かいことを言わないでほしい」
などと断られるのではないか。
また、頑丈に付いてそうな物置の一部が簡単に取れるのか?と不安ばかりでした。
そして、お隣の方に越境している物置を見てもらい相談したところ、
アクティバル「物置が一部越境しています。越境部分を取って頂けませんか?」
お隣「越境していてすみませんでした。前は自分の敷地内でおさめていたのですが、少し頑丈にするために、あのように加工してしまいました。近日中に取ります。」
お隣の方は、意外にも越境の事実を受け入れ、物置の一部を取ってくれると言いました。
そして、無事にこの物置の一部を撤去し、越境は解決しました。
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