解体業者から実際に聞いた建物解体前の近隣(近所)への挨拶回り ~不動産売却での事例㉚~
不動産売却では、所有する家を解体して売却することがあります。
ただ、家を解体したことによって、近所の方との関係が悪くなってはいけません。
家を壊すということは、自分1人だけのことではないのです。
解体は自分達の都合で行うことであり、解体を行う際にちゃんと近所の方へ挨拶回りをし、家の解体について理解してもらうことがとても重要です。
解体と近所との関係
家を解体することは、1度あるかないかです。
家の解体をする場合は、近所とトラブルなく、無事に終りたいと思います。
しかし、解体は、工事期間が短期間ですが、騒音などで近所の方に迷惑をかけてしまいます。
例えば、「音が大きい・うるさい」や「衝撃で家が揺れる」などの騒音や振動によるものや「埃やゴミが飛んで来る」といったことがあります。
解体工事では、様々な対策をしますが、それにも限界があります。
解体での騒音などは仕方ないことではありますが、たとえ、解体が終わった後、売却でその場所に住むことがなくなったとしても、近所の方と良い関係のまま気持ちよく去って行くということが大切です。
解体業者選びと挨拶回り
安い解体業者を見つけたけれど、解体でトラブルになり、近所の方との関係が悪くなってしまった。
解体費用を安くすることはもちろん大切ですが、解体でトラブルにならないためにも、解体業者の人柄や作業内容がしっかりしている、挨拶回りがちゃんとできるなど、解体業者選びは大切です。
その中でも、解体前の近所への挨拶回りはとても重要です。
自分達の都合で解体を行うので、近所の方に理解してもうらうためにも、解体を始める前には、必ず挨拶回りをします。
実際の解体業者との挨拶回り
当社が売主さんから売却の依頼を受けた物件があり、建物を壊して更地にして引き渡すことになりました。
ただ、この売主さんは高齢で、挨拶回りができないとのことだったので、当社が売主さんに代わって解体業者と挨拶回りをすることになりました。
当時アクティバルAにとっては、初めての解体挨拶回りでした。
アクティバルA「近隣と言っても、どのくらいまで挨拶をするのですか?」
このように思う方も多いのではないでしょうか?
解体業者S「うちの場合、けっこう回りますよ。」
アクティバルA「5件ぐらいですか?」
解体業者S「一般的に最低挨拶しなければいけないのは、解体現場の両隣の家・向かいの家・裏の家です。それ以外にも、迷惑をなるだろうと思う家には全部挨拶に行きますよ。だから5件ぐらいでなく、15~20件ぐらいですかね。」
解体工事をイメージして、「自分がこの家の人だったら困るかもしれない」と思えば、その家には挨拶に行くそうです。
この挨拶回りは、夏の暑い日で、この解体業者と2人で汗をかきながら計17件回りました。
そして、この物件の解体では、近所の方とトラブルにならず、無事解体と売却をすることができました。
このように、きちんとした解体業者であれば、近所への挨拶を必ずします。
解体業者が挨拶をするのは、解体工事で迷惑をかけてしまうことと、解体内容(スケジュールや手順など)の説明をすることがあります。
他にも近所の方は、解体作業する業者の顔がわかれば、安心すると思います。
この挨拶回りですが、解体工事開始の1週間前くらいが理想らしいです。
また、解体業者は、挨拶回りに通常タオルなどを渡します。
なお、挨拶に行ったけど、留守だった場合、後日か解体工事中にタイミングを見て挨拶をするそうです。
挨拶回りで事前にトラブルを防止
家を持っている方は、いつか家を解体をすることがあるかもしれません。
解体は、音を一切出さずに行うことは難しいです。
そのため、近所への挨拶は、トラブル防止のためにも、とても重要です。
解体でのトラブル防止策は、事前に防ぐことが1番の対策なのです。
挨拶回りは、解体する家の人が解体業者と一緒に行くのが1番理想的だそうです。
解体業者から解体内容について対応してもらうことと、解体する家の人が足を運ぶことによって事情を理解してもらいやすいからです。
「お互い様だから」と近所の方々に思ってもらえるよう、こちらの事情をきちんと理解してもらうことが大切です。
不動産売却でも解体でも近所の方への気持ちを考えるのが、近所の方との関係でとても大切なことです。
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