売主の知らない間に物置が越境!? ~不動産売却での事例㉟~
不動産での越境は、建物や樹木などの一部が境界線を越えている状態です。
越境のケースとしては、建物の屋根や雨樋、物置、ブロック塀、樹木などがあります。
今回は、物置の一部が越境してしまったケースです。
隣接地との越境
越境とは、境界線を越えることです。
越境の例として、物置、樹木の枝、塀、建物の屋根などがあります。
これは、境界が曖昧だったり、境界を知らない方が多いそうです。
また、ブロック塀などを境界線として思っている方もいるそうです。
越境しているから、土地が売れないということではありませんが、後々トラブルになることもあるので、
●越境の状態を明確にする
●越境をどう対応し、どう処理するのかを決める
必要があります。
できれば、上記の内容を書面にした方が良いです。
通常の解決としては、越境物がある場合、隣地者の立会いのもと、隣地者に越境物を撤去(除去)してもらいます。
越境が発覚
不動産売却での越境では、お隣の樹木の枝などが境界を越えているケースが多いです。
今回のケースでは、売主さんから売却を頼まれた後に物件を確認していると、下の写真のようにブロック塀の上に物置らしいものが一部越境していました。
早速、こちらの売主さんに連絡しました。
アクティバル「お隣の物置が越境していたのですが、ご存じでしたか?」
売主「物置が?知らなかったよ。確かに塀の近くに物置があったのは覚えているけど。」
アクティバル「物置の一部が塀に乗っている状態で越境しています。」
売主「いつの間にか物置を拡大しちゃったのかな?それよりも売却に支障があっては困るな。ただ、なかなかそっちに行けないから、悪いけど代わりに交渉してくれる?」
越境物の撤去
この物置の越境を解消しなければなりません。
ただ、お隣の方がどう対応するかと不安でした。
「少しぐらい出ていてもいいのでは?」
「細かいこと言わないで見逃して」
などと言われるのではないか。
それから、頑丈に付いてそうな物置の一部が簡単に取ってくれるのか?と不安ばかりでした。
そして、お隣の方に越境を見てもらい相談したところ、
アクティバル「物置が一部越境しています。越境部分を撤去して頂けませんか?」
お隣「越境していてすみませんでした。前は自分の敷地内でおさめていたのですが、少し頑丈にするために、あのように加工してしまいました。近日中に撤去します。」
意外にもすんなり受け入れてくれました。
その後、無事この物置の一部(越境物)を撤去して越境は解決しました。
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