不動産売却トラブル例⑥ ~地中埋設物トラブル~
今回のブログでは地中埋設物のトラブルについてお送りします!!
古家付き土地を売却した場合に買主さん側で建物を解体して新しく家を建てるような時
は特に注意が必要です!
実際にあったケースを交えて地中埋設物トラブルお伝えします!!
地中埋設物が出てきたケース
2ヶ月前に残代金決済・引渡しが終わり、所有権移転登記も完了した買主さんから建物
を解体した際に地中からコンクリートガラが出てきたとので、売主さん側でその
撤去をしてほしいと連絡が入りました!
売主さんの瑕疵担保責任は契約書では引渡しから3ヶ月間だったので、このケース
では期間内にあります!
そして、ガラの撤去には4トン車1台分あるというのです!
昔は結構家を建てる際に地盤が固くなるからとコンクリート塊(ガラ)を地中に
埋めてしまうケースが多いのです!
しかし、売主さんは中古住宅を購入した為、前の所有者がそのようなことをした事は
知らず、説明もなかったとの事でした!
それでも契約書通りに撤去費用を負担してもらいました!
古屋付き土地売買での地中埋設物
このケースでもそうですが売主さんの負担といえども決済後にこのような事実が発覚
するので、トラブルにもなりやすく、なかなか大変です!!
地中埋設物は古屋付きの土地を引渡した後、買主さんの方で解体をしていたら出てく
ることがあります!!
多くはコンクリートガラ・埋設管・浄化槽・ゴミなどです!
先程もお伝えしたように古家には、地中埋設物の上から家を建ててしまっていること
がも多いようです!
当時の所有者や家を建てた業者が地中埋設物の存在を知っていても、家を建てる際に
は関係ないと考えています!
よって現在の所有者(売主さん)は知らないこともよくあるのです!!
話は戻りますが、引渡し後に地中埋設物が発見された場合には売主さん
の瑕疵担保責任となります!
通常、瑕疵担保責任は個人間の売買で引渡し後3ヶ月間とするのが一般的です!!
ただ、心配なのはいくら売主さんに瑕疵担保責任があるとはいえ、売主さんが瑕疵担
保責任をすんなり受け入れてくれないケースも考えられます!!
「もう終わった契約だから知らない!」
「今さら!?だったらもっと早く言ってよ!」
とは言うものの地中埋設物は文字通り地中に埋まっているものなので事前に調査をす
るのが難しいのです!
トラブルにならない為にもより良い解決策の1つとして契約後引渡しまでの間に
売主さん側で解体するのを条件とすることです!!
この事は必ず契約書に記載して下さい!!
また、この場合に解体費用については売買金額で調整するのが良いです!
売主さんで建物を解体するのであれば、地中埋設物が出てきたとしても引渡しまでに
売主さん側で撤去・処分してもらうことになります!!
そうすることにより売主さんと買主さんの両方が綺麗な土地の売買として安心できま
すし、トラブル防止にもなります!!
物件の地中にはゴミなど何かしら埋まっているかもしれないので、不動産売買には建
物だけでなく土地の瑕疵担保責任にも注意が必要です!!
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