ガラが出てきたことを認めようとはしなかった売主 ~不動産売却での事例103~
建物を解体している際に、地中から「ガラ」が出てくることがあります。
建物(古屋)付土地を売却した後に、地中からガラが出てきたら、次の建物を建てるのに影響がないよう売主さんでガラを撤去・処分する必要があります。
売主さんには、土地を引き渡した後でも、一定期間、地中から出てきた物を撤去・処分する責任があるのです。
「ガラ」の撤去と処分
建物(古屋)付土地を売却した(引き渡した)後、建物(古屋)の解体中に「ガラ」などの地中障害(埋設)物が出てきた場合、基本的に売主さんが一定期間、撤去・処分することになっています。
そのため、土地を引き渡した後に万が一地中から「ガラ」が出てきた場合は、売主さんに追加費用がかかってしまうことになってしまいます。
売主さんにとって、売却が済んだ後に出費が出ることはとても心苦しいことですが、このことは建物を解体して地中を掘ってみないと分からないものなのです。
ちなみに、「ガラ」は「コンクリートガラ」のことで、コンクリートガラは地中から出て来るもので多いです。
これはガラじゃない!!
地中からガラが出てきた場合、まず売主さんにガラを見て確認してもらいます。
以前、古屋付土地の売却でこのようなケースがありました。
アクティバル「売却した土地の地中からガラが出てきましたので、一度現地に行ってご確認下さい。」
売主「わかりました。」
数日後、現地に行ってガラを見た売主さんから、
売主「これは本当にガラなの?買主の解体業者が壊したものをそのまま埋めたのでは?」
アクティバル「いいえ。これは、ガラです。」
売主「・・・そうかな。」
と、ガラを目の前にしてもガラが出てきたことを認めません。
売主「そもそもうちの土地からこんなにたくさんのガラが出て来るはずがないんだけどな。」
アクティバル「前からこれらのガラは地中に埋まっていたようです。解体後に誰かが新たに埋めたものではありません。」
その後、売主さんが思わぬ行動に出たのです。
売主「これはガラじゃない!!!」
と言って解体業者がトラックに積んで処分するガラを地中に戻してしまうのです。
アクティバル「・・・・・。この調子で解決するのだろうか。。。」
その後も譲らない売主さんでしたが、当社と解体業者さんで時間をかけて説明や説得をして、ついにガラであること(出てきたこと)を認め、売主さんで撤去・処分することになりました。
なお、当社は、この売主さんにガラなどが地中から出る可能性がある、その場合には売主さんで撤去・処分することを何回も説明していました。
その時は、売主さんは理解してくれたのですが、まさか自分の土地からガラが出てくることは思っていなかったようです。
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