地中にあったのは、ガラではなく、「ずり」だった!? ~不動産売却での事例106~
地中からガラ(コンクリートガラ)などが出てくることがあります。
しかし、このような地中埋設物は、実際に地中を掘ってみないとわからないことがよくあります。
土地の地盤調査
当社の越谷より離れた場所にある土地(更地)の売却でのケースです。
離れた場所の物件でしたが、当社のお客様からのご紹介によるものだったので、売却のお手伝いをすることになりました。
売却する土地は売主さんが相続で譲り受け、相続後に売主さんの親の家を壊して更地になっていました。
そして、無事に買い手が見つかりました。
売買契約後に買主さんのハウスメーカーさんが地盤調査をしたいとのことでした。
売主さんに了解してもらい、土地の地盤調査をすることになりました。
ガラが埋まっている?
ところが、地盤調査の数日後、
ハウスメーカー「地盤調査をした結果、地中に何かありそうなのです。」
と連絡がありました。
「もしかしてガラ??」と思いました。
ハウスメーカー「固かったので、ガラかもしれませんね。一度掘ってみてくれませんか?」
アクティバル「そうですね。引き渡し前に確認した方が良さそうですね。」
売主さんにこの事を知らせたところ、
売主「家を壊した時に解体業者が何か埋めてしまったのかな。その業者に頼んで壊したのがいけなかったかな。解体費用が安かったもんでね。」
アクティバル「そうでしたか。それでは、一度掘って見てみます。」
この売主さんの話からガラなどの地中埋設物が出てくるような気がしました。
数日後、この土地の試掘をしました。
ところが・・・
何ヶ所か1~2mほど掘りましたが、ガラらしきものは一切出てきません。
ガラではなく・・・
その時、試掘してくれた地元の業者さんが
業者「なるほど。もしかしたらとは思ってたんだけど。」
アクティバル「えっ、何ですか?」
業者「これは、『ずり』だな。」
アクティバル「ずり??」
業者「簡単に言うと『ずり』っていう地質。この辺りは昔からずりが入っていて固い地質なんだよ。だから、地盤が良いってことじゃないかな?」
正体は『ずり』でした。
この『ずり』を調べてみると、「砕石した比較的細かい岩石や土砂のこと」だそうです。
当社もハウスメーカーさんも、この話を聞いて安心・納得しました。
ガラが出てこなくて本当に良かったです。
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