地中から出てくる「コンクリートガラ」とは!? ~実際にあった不動産の相談事例㉙~
建物を解体した際に地中からコンクリートの瓦礫(がれき)が出てくることがあります。
このコンクリートの瓦礫を「コンクリートガラ」(または「ガラ」)と呼びます。
不動産売買でコンクリートガラはよく聞く言葉ですが、馴染みのない方にはどのようなものかわからないと思います。
地中からコンクリートガラが出てくる!?
「ガラ」と呼ばれるのがコンクリートガラです。
コンクリートガラは、産業廃棄物の一種で、瓦礫(がれき)のようなもので、建物の解体工事中に地中から発見されることが多いです。
過去の解体工事の際に出たコンクリートガラなどをそのまま地中に埋めてしまった可能性があり、それがそのまま残っているのです。
本来であれば、解体工事を行った業者などが責任を持って撤去・処分しますが、処分費用や手間を惜しんだりなどして、不法投棄という形でコンクリートガラを地中に埋めてしまうのです。
このようにコンクリートガラを撤去・処分しないで地中に埋めてしまうと、解体工事の際に地中からコンクリートガラが出てくることになります。
下の写真は、以前当社が売却に携わった物件から出てきたガラの一部です。
コンクリートガラが出てきたら?
コンクリートガラが地中から出てきた場合、不動産売買では、そのままにすることはできません。
それは、コンクリートガラが次の新しい家の邪魔(障害)になるからです。
家の建築工事が進まないので、コンクリートガラを撤去・処分することが必要なのです。
そして、コンクリートガラは通常売主さんの責任と負担で撤去・処分する必要があります。
ただ、実際に地中を掘ってみないとコンクリートガラが出てくるのかどうか分からないので、事前にコンクリートガラが埋まっているのかを判断するのはどうしても難しいです。
そのため、通常、解体工事の見積りにコンクリートガラの撤去・処分費用は含まれていません。
見積りの備考欄などに「地中障害物(埋設物)は別途」と記載されているのが一般的です。
なお、当社では、土地の売買契約時に必ず売主さんに上のような写真を見せてコンクリートガラについて説明しています。
これは、コンクリートガラが出てきた場合を事前に説明・確認するのです。
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