「近所からクレーム(苦情)が多くて困っている」と言ってくる近所の人　～空き家の売却で実際にあった事例⑳～

空き家に対する近所の人の感じ方というのは人それぞれ違うのでしょうか？

以前、空き家を売却したケースで、客観的に見てひどい状態ではない空き家に「近所からクレーム(苦情)がある」と言ってくる方がいました。

以前、越谷に築25年の空き家がありました。

空き家となって10年ほどですが、近隣からクレームがあるようなひどい状態ではありませんでした。

そして、当社がこの空き家の所有者さんから売却を頼まれました。

売り出す際に近隣の方に挨拶回りをしました。

隣接している方などへの挨拶が終わり、道路を挟んで目の前の家の方(Zさん)にも挨拶に行きました。

Zさん「売りに出るのですか。早く買い手が決まるといいですね。」

しかし、ある時からZさんが、

〇庭の木の枝が邪魔になって街灯が暗くて近所からクレームがある

〇落ちている木の葉や枝に火をつけられそうで怖いと近所からクレームがある

　※消防からも放火される危険があると注意されそうです。

〇雑草が酷くて近所からクレームがある

と、Zさんは、近所からクレームがあって困っていると当社に言ってくるようになりました。

しかし、実際現地に行って見てみるとそこまでではないのです。

※第三者から見てもそう見えるみたいです。

25年経った空き家で10年ほど住んでいないため、多少の事はありますが、クレームとなるようなひどい状態ではありませんでした。

このような事でZさんの対応しても、次々にZさんからクレームが来るのでした。

ある時、Zさんとは別の空き家に隣接している方(Xさん・Yさん)と話すことがありました。

アクティバル「木や雑草で色々とご迷惑おかけしてすみませんでした。おかげ様で買い手が決まりました。」

Xさん「いえいえ、そこまで困ってなかったですよ。うちはあまり気にしないから。でも、無事買い手が決まって良かったですね。」

Yさん「一時(空き家となってから数年)は困っていましたが、もう慣れてしまいました(笑)。」

と答えるのでした。

アクティバル「隣接している人は困ってなかったと言ってるけど、近所の人からのクレームって？？もしかして、Zさんだけが気にしている？？」

売主さんにZさんからのクレームを話すと、

売主「こんな事でいちいち言ってきたの？まぁ、少しクセがある人かもしれない。悪い人ではないのだろうけど、神経質で色々と気になる性格なのかもしれない。自分が住んでいた時に犬が家から逃げてしまってZさんの家に行ってしまったらすごい怒られたよ。『どういうしつけをしているですか！』って。」

ある人にとっては問題なことが、他の人にとっては全く感じないことがあるのです。

また、空き家の状態・問題は近所の方が目につき気になることもありますが、解決・対応してもらうには誰(どこ)に連絡すればよいのかわからないことが多く、とりあえず誰か関係ある人にクレームなどを言いたくなるのかもしれません。