建物を解体した後の土地(更地)には雑草がよく生える!? ~不動産売却での事例㉕~
家(建物)が建っている土地を売却する際に、売主さん側で建物を解体して引き渡すことがあります(更地渡し)。
解体後の土地というのは、これまで建っていた建物が解体され、何もないきれいな土地(更地)を想像する方も多いと思います。
しかし、建物に解体後しばらく経つと、その土地には雑草が生えてきます。
建物が建っていた場所でも、建物がなくなった瞬間から生えてくるのが雑草なのです。
雑草は「この時を待っていました」と言っているよう
当社が売主Aさんから売却の依頼を受けた建物付の土地がありました。
ただ、建物は古かったので、売主さんが契約後に建物を解体して引き渡すことになっていました。
そして、無事契約が終わり、Aさんと解体の話をしていました。
アクティバル「引き渡しまでに時間があるので、買主さんの住宅ローンの審査が通ったら解体しましょう。」※買主さん側の意向で、契約書には契約から2ヶ月半後に引き渡しとなっていました。
Aさん「誰かに売ることにはかわりないから、契約も終わったし、来週ぐらいに家を壊し始めてくれよ。」
アクティバル「わかりました、解体業者を手配します。」
契約をし、建物を解体したのは5月中旬、引き渡しは2ヶ月半後の7月下旬です。
それから解体も問題なく終わり、6月中旬頃に現地を売主さんと見に行きました。
案の定、土地には雑草がけっこう生えていました。
Aさん「家に下に埋もれていた雑草は、家を壊すと『この時を待っていました!!』と言っているかのようによく生えるんだよな。眠っていたのが、光を浴びた瞬間に目を覚ますのかな(笑)。」
アクティバル「雑草ってすごいですよね。ただ、引き渡しまでに草を刈らないといけませんね。」
Aさん「いいよ、雑草は俺1人で刈っておくよ。その代わり草を処分する時は手伝ってほしい。」
アクティバル「処分のお手伝いは問題ないですが、本当に草刈り1人で大丈夫ですか?」
Aさん「大丈夫だよ。」
アクティバル「草刈りでお手伝いできることがあったら何でも言って下さいね。」
売主のAさんは、この後、引き渡しまでに3回ほど草刈りをしました。
建物がなくなれば雑草は生えてくる
これまで建物の下に隠れていた雑草は、解体後すぐに伸び、場合によっては、土地全体を覆ってしまうこともあります。
更地や解体して引き渡す場合、売主さんは土地の引き渡しが終わるまで(売れるまで)、雑草を定期的に刈ったり、防草シート敷くなどして雑草対策をしなければなりません。
雑草が伸び放題の状態というのは見た目が悪いのはもちろんですが、買主さんやご近所の方の迷惑にもなります。
3月になり、春が近づいて来ました。
これからの時期に建物を解体して売却する売主さんは雑草に気を付けなければなりません。
建物があって雑草が生えていない場所でも、建物がなくなれば不思議なほど雑草は生えくるのです。
つづく
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