昔買った中古住宅の売却で地中からコンクリートガラが出てきたケース ~不動産売却での事例81~
以前に買った中古住宅を古家付土地として売却し、次に買った買主さんが新築の工事をする際に地中にコンクリートガラなどが埋まっていることがありました。
売主さんが埋めた訳ではないのに、撤去や処分の費用がかかってしまうことになってしまいます。
中古住宅を買って売却
地中にコンクリートガラなどが埋まっていることがあります。
ただ住んでいるだけなら問題ないため、その後に売却することや地中のことまで気にしないのが普通です。
しかし、購入した中古住宅を古屋付の土地として売却した(引き渡した)後、買主さんが家を建てる時にそのような物が埋められていると、売主さんの責任で撤去や処分しなければなりません。
売主さんがした事ではないのに通常なら発生しない費用を売主さんが負担することになってしまうのです。
売主も知らないコンクリートガラが地中に
実際にあった売却でのケースです。
ある売主さんは30年ほど前に中古住宅を買いました。
その後、その中古住宅を古屋付の土地として売却することになりました。
しかし、引き渡し後、買主さんの新築工事の際、地中にコンクリートガラが埋まっていることがわかりました。
売主さんも知らなかったコンクリートガラが地中に埋まっていたのです。
当然売主さんに責任があるものの、売主さんはなかなか受け入れることができませんでした。
それは、
「これは前の所有者(売主)に責任があるはずなのに、何で自分が責任を負うことなるのか納得いかない。」
と言うのです。
それから、
「前の所有者(売主)や不動産会社からは、このような(コンクリートガラが埋まっていること)話や説明を聞いていない。」
とも言うのです。
売主さんの気持ちはよくわかるのですが、残念ながら前の所有者(売主)の責任は契約上ないのです。
困ってしまったのは買主さんです。
「自分に責任はない」と思っている売主さんなので、何も前に進まないまま買主さんの新築工事も止まってしまったのです。
全ての中古住宅がそうではありませんが、以前買った中古住宅を売却する場合のこのようなケースが数件ありました。
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