地盤調査でガラが出ると思われたが、実際に掘って(試掘して)みると、結局ガラ(地中埋設物)ではなかったケース ~不動産売却での事例㉜~
地中からコンクリートガラなどの地中埋設物が出てくることは珍しくありません。
また、土地の売買契約を終えて地盤調査などを行っていたら、地中に何か埋まっているものが見つかる場合もあります。
そのため、地中埋設物は、実際に地中を掘ってみないとわからないことなのです。
引き渡し前の地盤調査
以前、土地の売却であったケースです。
当社のある越谷より離れた更地の物件。
当社のお客様からのご紹介によるもので、離れた場所の物件でも売却のお手伝いをすることになりました。
なお、こちらの物件は売主さんが相続で譲り受けたものです。
相続前に売主さんの親が住んでいた家を解体して更地となっていました。
その後、買い手が見つかり、無事に売買契約が終わりました。
そして、買主さんのハウスメーカーさんより引き渡し前に地盤調査をしたいとのことでした。
売主さんに了解してもらい、地盤調査をすることになりました。
ガラなのか!?
ところが、数日後に
ハウスメーカー「地盤調査をした結果、地中に何かありそうなのです。」
と連絡が。
「もしかしてガラ??」と思いました。
ハウスメーカー「固かったので、ガラかもしれませんね。一度掘ってみませんか?」
アクティバル「そうですね。確認してしてみましょう。」
売主さんにこの事を知らせたところ、
売主「親が家を壊した時にいい加減な解体業者で何か埋められてしまったのかな。親を止めたんだけど『安いから』と言って、こちらの話を聞かずに強引にこの業者に頼んで壊しちゃったんだよ。」
アクティバル「それは、確かに怪しいですね。」
これで、ガラが出てくる覚悟を決めました。
果たしてガラは・・・??
そして、現地にて試掘が始まりました。
ところがです。
1~2mほど数ヶ所掘りましたが、ガラらしきものは出てきません。
そして、試掘してくれた地元の業者さんが
業者「なるほど。もしかしたらとは思ったんだけど。」
アクティバル「えっ?」
業者「これは、『ずり』だな。」
アクティバル「ズリ??」
業者「簡単に言うと『ずり』っていう地質。この周辺は昔からずりが入っている固い地質なんだよ。だから地盤が良すぎるんじゃない(笑)?」
正体は『ずり』でした。
ずりを調べてみると、「砕石した比較的細かい岩石や土砂のこと」だそうです。
当社もハウスメーカーさんも、この業者さんの話を聞いて納得。
また1つ勉強になりました。
それよりもガラが出なかったことが良かったです。
今回、都合により現地に来れなかった売主さんに報告して、売主さんも一安心しました。
つづく
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