不動産売却事例~「ただし書き道路?」家の前にある道路は建築基準法上の道路じゃなかった?④
役所にて「ただし書き道路」と言われましたが、当時の書類等(利用者・所有者の取り交した書類)がありませんでした。役所ではあまりにも古い書類は、保管していない場合があります。
今後のためにも「協定書」を作ってはどうかと、知り合いの不動産関係者に相談した際教えていただき、私自身もその通りだと思い早速行動します。
知人の紹介の方だし、せめてもという気持ちです。
「もう、これくらいしか手伝えないな・・・」
当時の心境ですが、「正直もう売れないな・・・」と不謹慎にも思っていました。
ご存知の通り、不動産業界の営業は成績次第で収入が変わります。
「売れない可能性がある土地に全身全霊で望むのは・・・」気持ちが盛り上がりません。
何故だかふとした瞬間に以前お世話になった、大阪の不動産会社社長の言葉を思い出します。
「ご縁とご縁が重なって重縁になるんや」・・・意味は違えど、知人の紹介で知り合ったのも縁、ただし書き道路の土地に関わったのも縁、近隣の方々と知り合えたのも縁と。
色んな縁が重なってできた今回の相談事・・・
会社が休みの日に活動すれば、会社にも影響ないかと。
協定書を作成するにあたり・・・
最初の休日を利用して、隣接する方々に説明をします。
将来誰が住んでもただし書き道路部分で使用している土地について、「建築物をしない、この協定書を売却する際や別の所有者にかわっても引き継ぐ等」盛り込み再度取り決めをしてはと説明します。
その際、色々分ったのですが、誰も当時交わした書類を持っていなかったということ・・・
しかし役所には「ただし書き道路」ということで、建築が出来た事実・・・摩訶不思議です。
全部で3件ほどですが、一件一件「前面にある道路はただし書き道路といって・・・etc」と説明。
説明してまわると正気、反応は様々です。測量費用がかかることもネックになります。終いには騙されてるんじゃないかとか、アクティバルで負担してくれとも言われました(笑)
何度かお邪魔しては「将来困らないようには」と根気よく説明します。
夏の終わりに始まったこの案件・・・3件と売主様に承諾を得たのは11月下旬頃になりました。
「やっと終わった」これが正直な感想でした。
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